洛中洛外図は、室町時代末から江戸時代前半頃に、京都の内外の様子を四季の行事と合わせて描いた屏風で、全国で百二十例が確認されています。光明寺本一双は、景観年代が正保年間(1644~1648)末以降のものと推定され、右隻の第一、二扇の中央に、約二十名の通信使一行が描かれており、他の洛中洛外図に例を見ない貴重な学術資料として注目されています。