寺宝公開

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室町、桃山、江戸時代より今日まで、光明寺が大切に守り伝えてきた貴重な文化遺産の数々。
平素は博物館に預託しているため、なかなか目にしていただくことはできませんが、数十点の寺宝のうち、京都本院「瑠璃光院」の春秋の一般公開時や町屋光明寺の本堂などにて、何点かを特別公開し、じっくりとご高覧いただくことができます。 (瑠璃光院の一般拝観は平成25年春の公開を持ちまして休止しております。)

衆生来迎図

来迎図とは、臨終の際、仏・菩薩が迎えに来る様を描いたもので、画面中央に阿弥陀如来を大きく描き、阿弥陀如来の額(白亳)から放たれた光明が右下に伸びています。観音菩薩は、阿弥陀の右下にやや腰をかがめて、両手で金の蓮台を捧げもっています。勢至(せいし)菩薩は、阿弥陀の左下で合掌しています。

衆生来迎図
衆生来迎図

南蛮図屏風

南蛮図屏風は、あざやかな色彩と、細部にわたる入念な描写で異国人の来日を伝えたもので、洋風画の技法をほとんど用いず大和絵の手法で南蛮船入港など西洋人の風俗を描いたものです。この屏風は、狩野内膳が描いた屏風をもとに狩野派の絵師が江戸時代に描いたもので、到着した南蛮船は、1591年7月の初めに長崎に入港したロケ・デ・メル号と推定されています。

南蛮図屏風
南蛮図屏風

洛中洛外図

洛中洛外図は、室町時代末から江戸時代前半頃に、京都の内外の様子を四季の行事と合わせて描いた屏風で、全国で百二十例が確認されています。光明寺本一双は、景観年代が正保年間(1644~1648)末以降のものと推定され、右隻の第一、二扇の中央に、約二十名の通信使一行が描かれており、他の洛中洛外図に例を見ない貴重な学術資料として注目されています。

洛中洛外図
洛中洛外図

井手玉川図

井手玉川図は『源氏物語』胡蝶の巻に、六条院で光源氏をはじめ殿上人や若い女房たちが、龍頭鷁首の唐風の舟を仕立てて「舟楽」を楽しんでいる場面を描いたものです。この屏風は宮内庁所蔵の狩野探幽筆の「井出玉川、大井川屏風」(六曲一双)との類似点が人物、背景の配置や服装などに見られ、作者について寺伝では、住吉派と伝えられていますが狩野派との指摘もあります。

井手玉川図
井手玉川図

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